2013年07月02日

自称芸術家を撮ってる途中だけど、

艶っぽい恋愛ものが撮りたいって思う。
でも、なんか、むつかしいね。
だって、艶っぽい人生を歩んでこなかったから。

確かあれは冬だった。
撮影の帰りにメンバーの女の子と二人で私の車で帰った帰り道。
どうして「売れ残る」んだろうという会話になった。
「売りに出してないから売れないんだと思うよ。」
その子は答えた。
なるほど。確かに。
「人は貰ったものはあまりありがたがらない。」
なるほど。
そもそもが、恋愛の市場に売りに出してないから売れない。
そして、好きが過ぎると、私をぜひ貰ってほしいと言い出すものだ。

だがしかし、売り出したところで、それに商品価値があるのか。
その答えがもし、自分の望むものではなかったら。
怖いでしょう。
だから売りに出そうとしないんでしょう。

そっち側の人間だったから、艶っぽい作品なんか書けるわけがない。

艶っぽい作品は、自信のある人間同士の交わりの中に闇が生まれ、そこに魅力があると思うのだ。
一人でうっそうとした叢林の中でむつむつしてるような作品では艶のある華はないと思うのだ。

いや、書けない理由はキャストにもあるんだと思う!
そんな作品、恥ずかしくってできやしねえよ!
たかだか一般の自主映画団体でそこまでさせられないって。

それが本当の答えだよね。

この頃、自称芸術家って作品を撮っている最中だったんだけども、
この作品はポジティブさがうりです。

非常に辛い人生を歩んできた人間の今しか切り取らない、
震災後の宮城で撮った作品だからなるべく暗くはしたくなくて、
そこに自分の興味のある要素をぶっこんだ結果、
でも、人の無意識に汚いところは、常日頃から感じててそれは書き留めて形にしたいなぁと思っていたから、
最初のグダグダで見る人が離れていしまうとは思うんだが、
最後のグダグダも、キャストの仕事の都合でどうしても本来撮りたい脚本ではなかったんだが、
その日来れる人で無理やりまとめてしまった雑さと上映会締め切りに間に合わないという焦りで無理やりまとめてしまった作品なのであります。

私が主役なので、名もなき制作団体(合作です)の中には目立ちたいのねーって思ったって言われた作品ですが、
個人的な趣味嗜好で女装男子の太郎ちゃんが主役みたいになっております。

その太郎ちゃんのシーンまで我慢して見て欲しい。
きっと、ちょっと腐った女の子には、ときめきを与えられるはず。
太郎ちゃんは、内村航平に似ているよ。

あああ、こんな人間では艶のつの字も見当たらないわけだわ。
精進せねば。




posted by azeru at 05:30| 宮城 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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